「変わりゆく言葉」

言葉というのは常に変わり続けている。

古典などをやればよく分かるが、独特の言い回しや言葉の意味など
どれをとっても今では絶対に考えられないようなものである。

何故なら今を生きている私達には、今使っているものが当たり前であり、
それがごく自然に使っているものだから。

古典に出てくるような時代の人達が今の世に突然現れたら、
きっと意味が分からなくて困惑するだろう。

だってその人達にとっては、私達の言う古典の言葉が当たり前で、
私達の使う言葉は、彼らには考えもつかないものだから。

古典と現代では年数にして相当の隔たりがあって、
明らかに異なる時代なのだから、
違っていてもおかしくないと思うかもしれない。

時と共に変わりゆく、言葉のその時代の断片と断片を切り取って見てみれば、
なるほど確かに全然違うのだろう。

しかし、実際の所どうなのかと言えば、徐々に少しずつ言葉の意味が変わって来たり、
新しい言葉が作られたりするのが延々と繰り返されて、
時が経つと共に変わりつつあるのだと思う。

今で言うなら、例えば「マジ」なんて言葉はなかったし、
「全然」も打ち消し以外で使われなかっただろうし、
「〜じゃん」って言うのも、前は余り聞かなかった。
どれをとっても自分が今まで生きてきた中で変わってきたものの一部である。

言葉はきっとこれからも変わり続けるのだろう。
新しい言葉が出て来て、古い言葉は使われなくなるだろう。

移りゆく言葉の中、ふと思う。 綺麗な言い回しや美しい言葉は残っていって欲しいなと。


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