「言葉って万能? 」
私達は普段言葉を使って、相手と話をしたりやりとりしたりしてます。
そして、言葉というものは便利なもので非常にありがたい存在です。
さて、この「言葉」なのですが、
便利である一方不便な一面も持ち合わせてます。
それは、感じた事などを全て1つの「言葉」にしてしまっている点です。
例えば、あなたが誰かと一緒に映画を見に行ったとして、
2人共その映画を見て感動したとします。
そうすると2人共が「この映画を見て感動した」と言います。
ここで1つ考えてみてください。
確かにあなたと誰かの2人が感動したのは間違いないでしょう。
しかし、2人が映画を見ていて全く同じ感じを受けて
「感動した」と言ったのでしょうか?
あなたはあなたなりに感じるものがあって、
それを感動という言葉で表し、
誰かは誰かなりに感じるものがあって、
それを感動と言う言葉で表したのではないでしょうか。
映画を見て感じた何かを2人共「感動した」と表現していますが、
その時に受けた感覚と言うのは違うのだと思います。
私はここが言葉の厄介と言うか不便な点だと考えます。
あなたが誰かから「感動」と言う言葉を聞いたら、
きっとあなたが感じる所の感動を思い浮かべるでしょう。
しかし、あなたの思い浮かべたそれと相手のそれとが
必ずしも一致しているわけではないと思います。
同じ言葉を使い、同じように感じていると思い、通じ合ってるように感じる。
けど、実際に感じているものは違うかもしれない。
言葉は便利だけど、ある意味不便なものではないでしょうか。